解体工事中に地中埋設物が見つかった場合はどうする?
解体工事の現場で、解体予定の建物とは関係のない埋設物が発見されることがあります。このような地中埋設物(障害物)を撤去しないと、地盤が弱くなり基礎工事にも影響を及ぼします。そのまま放置してしまうと瑕疵担保責任に問われるおそれもあるため、注意が必要です。地中埋設物が出てきた場合でも、対処ができるようポイントを掴んでおきましょう。
地中埋設物の種類
地中埋蔵物といっても種類は幅広く、古い廃材や基礎杭をはじめ、もともと埋設されていたものもあります。
その中でも代表的な種類を挙げていきます。
以前の建物から出た建築廃材
今回の解体工事から出たものではなく、以前の建物から出た廃材です。
現在はそのような不法投棄は厳しい規制があり、しっかりと管理されています。
以前の建物から出た建物の基礎・杭
建物は耐震性や強度を保つために、地盤に基礎や杭があります。地盤の強度にもよりますが、数メートル先まで深く打ち込まれた杭が見つかるケースもあります。
こちらも撤去には手間と費用がかかるので、以前の解体時に放置されたのが原因と考えられます。
浄化槽や井戸
都市部ではあまり見かけませんが、地方では生活排水を浄化する大きなタンクの浄化槽が埋まっていることがあります。
また、もともと地下に埋設されていた井戸や土管が見つかるケースも少なくありません。
大きな岩石
こちらも以前の建物を解体した際に、撤去しなかった大きな岩です。
以上のような4項目はほとんどが、以前の建物解体工事に発覚していたと思われる地中埋設物となります。
地中埋設物発見時の対処法
突然出てきた地中埋設物に、依頼者様自身も驚かれることでしょう。しかし地中埋設物に関しては、解体業者も予測できないため責任がとれない部分です。見積もり上、このようなトラブルは加算されていないため、追加費用が発生することになります。
放置すると瑕疵担保責任に問われるおそれがあり、次の購入者が建物を建てる際に地中埋設物が出てくると、土地の売却者に請求がいくことになります。そのようなことにならないためにも、知っている情報は解体工事業者に事前に伝えておくとスムーズです。
以前の建物の図面があれば、杭などがあると予測できる可能性もあります。事前に相談しておけば、コストを抑えられる方法があるかもしれません。余計な費用や作業の遅延にもならないよう、事前対処が大切です。
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